2024年1月に発売となった「threezeroX竹谷隆之 イデオン」は、デザイン、原型制作、開発に5年以上の歳月を掛けた芸術的なマスターピースアイテムとなりました。そして、この度、原型制作・デザインアレンジを務めた竹谷隆之氏が、デザインコンセプトの制作段階で施していたモノトーンのカラーリングを再現した限定版カラーが登場!
本製品は、全世界で【100体】限定販売となり、日本国内流通ではその内の【40体】を販路限定で販売いたします。
モノトーンカラーは、まるで太古の遺跡として発掘され出土したかのようなイデオンを想像させる佇まいとなっております。
竹谷氏は、“遥か太古に滅んだ謎多き「第6文明人」という異星人の遺跡である”というそのコンセプトを強調するかたちで、
「イデオン」をリデザイン。
人類とはかけ離れたテクノロジーの産物であることを表現するため、竹谷氏は「イデオン」の表面に、装飾なのか機能的意味があるのか判然としない幾何学模様を散りばめました。
造形家。1963年12月10日生まれ。北海道出身。阿佐谷美術専門学校卒業。
映像、展示、ゲーム、トイ関連でキャラクターデザイン、アレンジ、造形を手掛ける。
映画「シン・ゴジラ」ではキャラクターデザイン、「巨神兵東京に現る」で巨神兵の雛形制作、「ジブリの大博覧会・王蟲の世界」の雛形制作・造形監修を担当。
まずはアレンジ画から進めるわけですが、全体のプロポーションと同時に顔(に見えるところ)のアレンジも重要なので、あの顔の何が“イデオンらしさ”なのかをあらためて観察・分析しました。シンプルなデザインだけに、ちょっといじると「ジムでもいいじゃん」とか「ガンキャノンぽくね?」てなことになるので慎重に…結局、個々のパーツを強調していくという当り前の手法に落ち着き、バイザー的な部分はツルンとクリアーパーツじゃなくってラジエーターというかシリンダーのギザギザみたいになってて、あの横方向に走る光を連想させつつメカ的な構造感をねらうとか、アオリで見たときに覆いかぶさり巨大感を強調するためにモヒカン的な部分を大きくしてみたり、アンテナ的な部分の“ヤマト感”をちょっと変質させて先を重そうにして他の部分とのバランスをとってみたり、全身には地球のテクノロジーから遠い感じを思わせるため“装飾なのか機能的意味があるのか判然としない”幾何学的パターンを散りばめるという…ああだんだん作るのが大変なデザインになってきたぞーと思いつつも問題先送りで一応のアレンジ画を描いてから、立体作業へ移行します。
そこで悩ましいのは、こういう左右対称のメカならデジタルデータで作成して3Dプリンタで出力するのが正しいというか、とるべき段取りというか、手で作るのムリでしょというか……ですが、巨大モノだし頭が小っさいのでできるだけ大きく作りたい→大きいと出力費用超高い→知り合いの会社の仕事したギャラと交換でフォルムだけデータ作成&出力をお願い→でもディテールまでは諸事情でムリなので作図してエッチングパーツを発注→出力品にエッチングパーツ貼るが手が足らないので藤岡ユキオさんにお願い→藤岡超絶に貼り込むがスケジュールと予算の都合で6割がた貼ったところで谷口順一と磨田圭二朗にバトンタッチするも藤岡の貼り込みに合わせるのに超苦労!→結局大幅に締め切りを(何度も)伸ばしていただき予算も使い切り…→こんなことなら最初からデジタルで最後まで作って出力したほうが…→でもなんとかヒーヒー言いながら完成!→すると結局「スキャンしましょうか…」とthreezeroさんからご提案いただき!笑ってくだ
さい僕の段取りの悪さを!こんなやり方で作るのは史上最後ではないでしょうかねーアハハ(お前が笑うんじゃねえ!)。
おかげさまでデジタルデータ化して関節などの可動部を仕込んでいただき製品となるので素晴らしい精度のものになりますので結果オーライ!……ですよね。
僕としてはこれから、第6文明人の古代遺跡として屹立する姿を経年感バリバリで仕上げてみたいと思っています。そんな場面はないんですが、きっと似合うと思うんです。
指の関節を含めて全身に125箇所以上の可動ポイントを有するフル可動フィギュア。
ビッグサイズのアクションフィギュアに対し、安定した可動を実現するため、内部にはダイキャスト製の金属フレームを採用。
肘や膝の関節は二十関節を採用しており、それぞれ深く曲げる事が可能。腰も大きくひねることができ、巨体ながら様々なポージングをお楽しみいただけます。
イデオン本体と違和感無くマッチするように竹谷氏がデザインした特製のアクションスタンドも付属。
目、イデオンゲージ、手首のイデオンソード放出口など、5箇所以上にLED発光ギミックを搭載。
※要AG1電池×12個/電池別売り
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